会社には「給与」「賞与」「役員報酬」など報酬に色々な名前が付いていますよね。
その中でも今回は「役員報酬」について詳しく解説していきます。
この記事を読めば「役員報酬」について分かるようになります。
役員報酬とは
役員報酬と給与では一体何が違うのでしょうか。
会社における役員：取締役、会計参与、監査役
と決められています。
これらの役職についている人は役員報酬を受け取ることができます。
役員報酬と給料の違いとは
役員報酬と会社員の給与では法律上のルールが違います。
大きなルールの違いは
・支払いに必要な条件がない
・残業代はない
・雇用保険・労災保険が適用されない
・最低賃金が適用されない
・日割り計算されない
これらが一般社員の給与とは大きく違う点です。
役員報酬はどうやって決めるのか
では役員報酬はどうやって決めるのでしょうか。
それは「定款」または「株主総会」で決めなければいけません。
定款：会社の規則を定めた書類
普通の給与と大きく違うのは多くの人に見える形で報酬が決められるということです。
会社の定款で定めるか、株主総会で定めた額しか支払うことはできないのです。
役員報酬はいつでも決めることができるのか
役員報酬の額を決める時期についても法律で決められています。
・会社設立日から3カ月以内
・事業年度ごと
この期間に決めなければいけません。
一度決められた報酬額は、一年間固定されてしまいます。
役員の報酬を変更できる場合もありますが、同じ仕事内容や著しい業績悪化などがない場合は、変更することができないので注意しましょう。
役員報酬とはまとめ
役員報酬とは「取締役」「会計参与」「監査役」の役職についている人に支払われる報酬のことです。
給与とはまた別のルールが定められており、報酬額は会社の定款または株主総会で決めなければいけません。
報酬額は決めてしまえば、1年間は基本的には変えることができないのです。
割増賃金や雇用保険・労災保険がないという点が、給与とは大きく違います。
また、給与は勤務実績がないと支払われませんが、役員報酬はそのような支払いに必要な条件がないというのも大きなポイントです。
役員報酬の仕組みをしっかり身に着けて会計知識を深めていきましょう。